マダニで困った!

マダニで困った

小さくても強い力で皮膚に食らいつき、吸血するマダニ。
咬みつかれた傷口からマダニのだ液や細菌、ウイルスが侵入することで
さまざまな感染症につながります。ときには命を脅かすなんてことも…。
小さくてもこわい虫、マダニの生態について知り、
しっかりと対策を行いましょう。

マダニとダニって違うの?

マダニは普段私たちが耳にするダニとは別の種類です。
マダニは肉眼でわかるほどの大型のダニのこと。
野外に生息し、吸血のため動物に寄生することで、
さまざまな病原体を運ぶことがあります。
一般的にダニと呼ばれているのは目に見えない「微小ダニ」。
畳や布団などに生息し、アレルギーなどの原因となります。

マダニ

マダニ
体長は未吸血の成ダニで3〜6mm。
吸血すると10倍くらいまで膨れ上がるため肉眼
ではっきりと見つけることができます。
頭部を皮膚に食い込ませながら咬みつき、
一度寄生したらなかなか離れません。

微小ダニ

微小ダニ
肉眼で捉えることができない小さなダニ。
主に家屋の中で発見されるのは
この微小ダニとされています。
中には皮膚の中に潜り込んでしまうものもあり、
重篤化するまで被害に気が付かない
場合もあります。

私たちを脅かすダニ被害のほとんどは
マダニによるものなんです。
ここからはマダニについてさらに詳しく見ていきましょう。

マダニの種類

フタトゲチマダニ
フタトゲチマダニ

生態 : 宿主域が広く、最も繁殖力のあるマダニ。家畜や野生動物、鳥類、ペットや人などに被害を及ぼし、放牧牛に多く見られます。

媒介する病気 : 犬バベシア症、日本紅斑熱、Q熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など

キチマダニ
キチマダニ

生態 : 犬やウサギに多く見られますが、成ダニは猫、牛、馬、鹿、猪などに寄生。幼・若ダニは鳥類やげっ歯類などに寄生します。活動期間が長く、成ダニは晩秋~初冬まで、幼・若ダニは夏~晩秋まで吸血活動をつづけます。

媒介する病気 : 日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など

ツリガネチマダニ
ツリガネチマダニ

生態 : 犬に多く寄生しますが、牛や馬、ネズミ、人などにも寄生します。都心部に多くみられ、犬小屋や周囲の地面などにいることも。犬の脚に多数発生すると激痛で跛行(フラフラ歩く)がみられます。

媒介する病気 : 犬バベシア症

ヤマトマダニ
ヤマトマダニ

生態 : 人に極めて多く寄生するマダニ。成ダニは大・中型動物に、幼・若ダには野ネズミに多く寄生します。

媒介する病気 : 犬バベシア症、日本紅斑熱、ライム病など

シュルツェマダニ
シュルツェマダニ

生態 : 成ダニは牛や馬、鹿、犬、猫、人などに寄生。幼・若ダニはネズミや鳥類、トカゲなどに寄生します。マダニを介して起こる人獣共通感染症(ズーノーシス)の媒介者として最も重要視されています。

媒介する病気 : ライム病など

タカサゴキララマダニ
タカサゴキララマダニ

生態 : 日本産で最も大きな種類のマダニ(体長5~6mm)です。成ダニは大型家畜や大型野生動物を好み、幼・若ダニは犬や猫などの中・小型動物や人を好んで寄生します。

媒介する病気 : 各種リケッチア、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など

マダニの生態・ライフサイクル

犬の皮膚に寄生したメスのマダニは、充分に吸血すると産卵のため地上に落下します。
地上で生まれたマダニは同じ宿主の血液を吸い、脱皮を繰り返しながら成長していきます。
春から夏にかけて成ダニが、秋から冬には卵から孵化した幼ダニや若ダニが活発になるように
季節を問わず、1年を通してマダニは活動しているんです。

ボタンを押して詳しく見てみましょう
マダニの生態、ライフサイクル マダニの生態、ライフサイクル 幼ダニ 若ダニ 成ダニ 飽血したメス 幼ダニ 若ダニ 成ダニ 飽血したメス
幼ダニ
幼ダニ
体長:約1mm
20~30日で卵から孵化した幼ダニは親と同じ宿主に寄生し、3~7日間吸血を行うと再び落下。脱皮を行い成長します。
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若ダニ
若ダニ
体長:最大で約1.6mm
幼ダニと同じように3~7日間の吸血後地上に落ち、脱皮を行います。脱皮から1~2週間後には新たな宿主に寄生できるほどまで成長します。
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成ダニ
成ダニ
体長:3~4mm
動物の体温や二酸化炭素に反応して寄生します。約1~2時間かけて吸血を行います。
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飽血したメス
飽血したメス
充分に吸血して大きく膨らんだメスのマダニは、皮膚から地上に降りて産卵を始めます。
その数は2~3週間で約2000~3000個程。産卵を終えたメスのマダニはその生涯を終えます。
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マダニってこんなに増えるの!?

ノミと同様、マダニも凄まじい繁殖力を持っています。
マダニが好むのは高温多湿な環境。その好条件が揃っていると、
なんと3カ月で1匹から500匹に増えると言われています。

マダニ1

1

3ヵ月後…

3ヵ月後…

マダニ500

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マダニってどこにいるの?

マダニがいる場所
  • 1.広い公園
  • 2.歩道の茂み
  • 3.川辺・河川敷
  • 4.森・山
マダニがいる場所
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 1.広い公園
  • 2.歩道の茂み
  • 3.川辺・河川敷
  • 4.森・山

マダニはあらゆる草むらの中に身を潜め、
葉の裏や茎の先などから宿主となる動物を待ち構えています。
緑があればどこにでもいるマダニ。散歩や旅行に出かけるときには注意が必要です。